ロゴが剥がれないオリジナルネックストラップを作るには?

ネックストラップの印刷部分が使用していたら剥がれてしまった。こんな悲しいことは避けたいですよね。そこで、ネックストラップに印刷したロゴがどうして剥がれるのか、どうすれば剥がれにくいロゴになるのかを、当社のネックストラップでシリーズごとに検証しました。

ロゴが剥がれないオリジナルネックストラップを作るには?

なぜ印刷したロゴが剥がれるのか?

印刷したロゴが剥がれる原因として生産工程での問題が考えられます。ストラップの生地に対してインクの選定を間違えていたり、伸縮する生地に対応していないインクを使用するとロゴがボロボロと剥がれてしまいます。インクの選定があっていてもインクが古いと接着が弱くなります。また、インクをしっかりと乾燥させて生地に定着しているか検品する必要があります。

納品後の環境によってもロゴが剥がれやすくなります。ネックストラップの汚れが気になり洗濯機に入れてしまうと、シワや擦れでロゴが剥がれてしまいます。また、生地や印刷部分は直射日光に弱いので、紫外線を長時間あててしまうと色あせによって色目が変わったり印刷が薄くなることもあります。

どうすれば剥がれにくいロゴになるのか?

剥がれにくいロゴを印刷するには正しい業者選びが重要です。品質を保証するための堅牢度試験を上級スコアで取得ているかを確認しましょう。堅牢度試験とは、繊維の色落ちや色写りの度合いを確認する試験のことで、上級スコアを取得している繊維は摩擦や水ぬれに強く、色移りの心配がありません。また、陽に当たることによる色あせもなく、安心して使用できます。

納品後の使用方法として、雨や水ぬれ、強い日差しを浴びるなどの特殊な環境下での使用は避けましょう。ネックストラップの保管方法は、窓際など紫外線を浴びる場所につるしたりせず、窓のない部屋か棚にしまうだけで色あせを防止できます。また、ストラップの汚れが気になった時は、手で押し洗いして日陰に干すのがおすすめです。

素材における違い

平織りナイロン

平織りナイロンは、タテ糸とヨコ糸を交互に織り込む平織りです。生地に弾力があり摩擦に強い特徴があります。シワになりにくく型崩れしにくい生地なので、ストラップに印刷したロゴが浮き上がるような剥がれはありません。
平織りナイロンは、スタンダードシリーズで使われています。

袋織りポリエルテル

袋織りポリエステルは中空状のひもを織機で作ります。ひもが袋状に作られていてやわらかい肌触りが特徴です。生地がやわらかいと生地がよれてロゴが剥がれやすいのではと心配ですが、印刷面がしっかりと生地に定着していれば問題ありません。
袋織りポリエステルは、ソフトシリーズで使われています。

平織りポリエステル

平織りポリエステルは、タテ糸とヨコ糸を交互に織り込む平織りです。非常に軽く丈夫で、速乾性が高くぬれてもすぐに乾きます。型崩れしにくい素材なのでロゴが浮き上がるように剥がれる心配がありません。やわらかい生地なので首への負担が少なくネックストラップに最適です。
平織りポリエステルは、ライトシリーズフルカラーシリーズで使われています。

印刷方法における違い

シルク印刷

シルクスクリーン(Screen printing)のことで、昔は版にシルクを使用していたことからシルク印刷と呼ばれており、シルク布をピンとはって、網目状になった所にヘラでインクを押し付けて色付けする方法です。現在はシルクは使用せずに丈夫な化学繊維を使います。ベタ印刷に適しており、インクを厚く塗布できるので耐候性に優れています。長期間使用した場合は、厚く塗布したところが削れたり、摩擦によりインク膜が剥がれることがあります。

熱転写印刷

特殊なフィルムを使いデザインを熱で転写させて印刷する方法です。印刷したロゴが剥がれにくく発色の良さが特徴です。インクのひび割れや、水ぬれによる色落ちの心配がありません。強い紫外線に長期間あてると色が薄れることがありますが、保管方法などに注意すれば問題ありません。

当社のネックストラップで検証

素材や印刷方法が異なる4種類のシリーズごとに、印刷したロゴ同士を往復30回くらい強くこすり合わせて、ひっぱたりこすったりしてもロゴは剥がれないか検証しました。検証の際は、通常使用ではありえない程の強さでこすり合わせています。

強い力でひっぱる
強い力でロゴを30往復こすり合わせる

スタンダードシリーズ 検証結果

素材:平織りナイロン
印刷:シルク印刷
生地はよれました。印刷面は少しだけ、にじみのような剥げが見られましたが、大きな剥げにはならないので問題ありません。

ソフトシリーズ 検証結果

素材:袋織りポリエステル
印刷:シルク印刷
ストラップがやわらかい袋織りだからでしょうか、生地によれはありません。ロゴのO下部が少しだけ削れたように剥げました。

ライトシリーズ 検証結果

素材:平織りポリエステル
印刷:シルク印刷
生地は少しだけよれましたが、印刷面は剥げていません。

フルカラーシリーズ 検証結果

素材:平織りポリエステル
印刷:熱転写印刷
生地はよれずに、印刷面も剥げていません。

まとめ

当社ネックストラップのシリーズごとに印刷の劣化具合などを紹介しました。長持ちするオリジナルネックストラップを作るための参考にしてください。このコラム画像に使用したネックストラップは数年前に作成したサンプル品であり、窓のない場所につるして保管していたので印刷の劣化はありませんでした。オリジナル印刷をしたネックストラップを綺麗な状態で長く使い続けるためには、印刷の種類やデザインに関わらず、使用環境や保管場所に注意して扱うことが大切だと言えるでしょう。