ネックストラップのシルク印刷とフルカラー印刷の違い

オリジナルネックストラップに印刷する方法は、大きくわけて2種類あります。ひとつはシルク印刷。これは、網目状の布に穴をあけて、ヘラでインクを押し付けて印刷する方法です。もうひとつのフルカラー印刷は、特殊なフィルムを使い、熱でデザインを転写させる印刷方法です。この記事では、自社にぴったりのオリジナルネックストラップを作りたいと考えている人に向けて、シルク印刷とフルカラー印刷の違いを詳しく紹介します。

カラーの違い

シルク印刷とフルカラー印刷の色数は、1~2色使いのシンプルなデザインならシルク印刷。3色以上の多色使いならフルカラー印刷がおすすめです。

シルク印刷
シルク印刷

シルク印刷は、インクをベタ塗りで色付けするので、DIC(ディック)やPANTONE(パントーン)による色指定が可能です。世界共通のカラー番号なので認識のずれを防止できて、大量生産や追加生産の場合も色に誤差は生じません。色数ごとに版が必要なので、1~2色のデザインならシルク印刷が良いでしょう。

フルカラー印刷
フルカラー印刷

3色以上のデザインならフルカラー印刷をおすすめします。フルカラー印刷なら、さまざまな色のデザインでオリジナルネックストラップを作れます。デザインデータに基づきCMYK(Cyan=シアン、Magenta=マゼンタ、Yellow=イエロー、Key plate=キープレート)の色を細かく色分解してフルカラーの色付けをします。

印刷の精密さの違い

シルク印刷とフルカラー印刷の精密さを比べてみると、色の忠実さと発色の良さはシルク印刷が優れており、グラデーションのように繊細なデザインを再現したい時はフルカラー印刷を選ぶと良いでしょう。

印刷の精密さの違い
シルク印刷

シルク印刷はインクを厚くベタ塗りするので、濃い生地の上に印刷してもインクに下地色が透過しません。力強い色のインパクトときれいな発色が魅力です。コーポレートカラーが充実に再現できて、ロゴやURLなど、くっきりと印刷できます。ただ、写真やグラデーションなどの緻密な表現には向いていません。

印刷の精密さの違い
フルカラー印刷

いっぽう、フルカラー印刷は細かいデザインが得意で、グラデーションもきれいに再現できます。イラストや写真など、精細なデザインを再現したい方にぴったりな印刷方法です。ただ、プリンターで印刷したシートを貼り付けるので、入稿したデザインの色見と若干の誤差が生じる場合があります。

耐久性の違い

耐久性はシルク印刷とフルカラー印刷ともに優れています。耐候性はシルク印刷の方がフルカラー印刷より優れていると言えるでしょう。

シルク印刷はインクを厚く塗布するため、生地への定着度が高く耐久性に優れています。紫外線に強く耐候性も高いので、インクの色あせがしにくい印刷方法です。ネックストラップを日常的に使用してもインクは剥がれにくいですが、強い摩擦が何度も加わるとインク膜が剥がれることがあるのでご注意ください。

フルカラー印刷はインクを熱処理して生地に定着させるので、印刷したデザインのひび割れや、水ぬれによる色落ちの心配がありません。シルク印刷に比べると、インクの厚みが薄いので強い紫外線に長期間当てると色が薄れることがあります。

えらべる紐の素材の違い

ネックストラップに使われる紐の素材は、シルク印刷はほとんどの生地に対応できますが、フルカラー印刷は熱に左右されないポリエステルがよく選ばれています。

平織りポリエステル
袋織りポリエステル
平織りナイロン

シルク印刷は生地の制限が少なく、ポリエステル、ナイロン、綿など、ほとんどのネックストラップに印刷できます。平織りポリエステルは織り目が目立たない素材なので、オリジナルデザインがきれいに印刷できます。スニーカーの紐のように袋状になっている袋織りポリエステルにも印刷できます。ナイロンももちろん印刷可能です。ナイロンは伸縮性に優れており、軽量ながら耐久性に優れていますが熱に弱い特徴があります。

フルカラー印刷は熱でインクを定着させるので、熱に強い素材を選ぶ必要があります。ポリエステルは他の合成繊維に比べると熱に強いので、フルカラー印刷の素材に適しています。ナイロンは熱に弱く、袋状の紐にはシートがきれいに貼れないためフルカラー印刷の時は使用できません。

費用の違い

オリジナルネックストラップは、印刷方法や数量によって価格が変わります。15mm幅のネックストラップで、小ロット(100本)、大ロット(500本)、大ロット(1000本)の単価を比較してみましょう。

小ロット(100本) 大ロット(500本) 大ロット(1000本)
シルク印刷 454円 248円 192円
フルカラー印刷 422円 134円 114円

シルク印刷は色ごとに版の作成が必要なので、大ロット生産のように枚数が多いほど1本あたりの単価が安くなります。フルカラー印刷は小ロットでも大ロットでも比較的安価でオリジナルネックストラップが印刷できます。

まとめ

シルク印刷とフルカラー印刷の違いを表にまとめました。

シルク印刷 フルカラー印刷
必要
(色数分)
不要
フルカラー 2色まで
発色
繊細な表現
グラデーション
精密さ
耐久性
紐の種類 綿、ナイロン
ポリエステルなど多種
ポリエステルのみ
費用 小ロット
大ロット

オリジナルネックストラップのシルク印刷とフルカラー印刷を違いを、比較しながら詳しく紹介しました。色のこだわりがネックストラップの仕上がりに大きく影響するので、この記事で紹介した印刷の違いを理解し、自社にぴったりのオリジナルネックストラップを作成してくださいね。