レザークラフト初心者でもできるネックストラップの作り方
ネックストラップといえば、ビジネスシーンで使う製品であるためか、機能性ばかりを追及しがちですが、おしゃれを楽しみたい方には革製ネックストラップがおすすめです。革製品は高価なイメージがありますが、手作りなら安価で自分好みのネックストラップを作ることができます。そこで、レザークラフトが初めての方でも簡単にできる、革製ネックストラップの作り方を紹介します。
革製ネックストラップとは
革製ネックストラップとは、ストラップ部分の素材に革を使用したものです。革製品は上質なイメージがあるので、ビジネスシーンやオフでも長く使えます。使い方は一般的な布製のネックストラップと変わらず、カードケースや携帯電話などを下げられます。
革製と布製のネックストラップの違い
革製のネックストラップは見た目に高級感があります。耐久性に優れていて、本革の寿命は基本的に10年以上といわれています。長く使い込むと感触になじみが出てきて、色合いの変化を楽しめます。革製品はトレンドに左右されないので、印刷をしなくても革であるだけで十分存在感があります。
布製のネックストラップは、フルカラー印刷の発色が綺麗なので多様なデザインを楽しめます。大量生産ができるので安く短納期で作れる所が魅力です。非常に軽量なので長時間ネックストラップを使用する方におすすめです。
材料のそろえ方
通販サイトでほとんどの工具を購入できます。レザークラフト専門店もありますが、基本的な工具のみなら大手通販サイトで購入できます。
- 工具
- パンチセット
- カシメの打具と受皿
- 金づち(木づちの代用)
- パーツ
- 革(長さ1000mm、幅10mm、厚み2mm)
- カシメ両面(頭径7mm、足長さ8mm)
- Dカン付き押し込みナスカン×2個
パーツを購入する際、特に注意したいポイントはカシメの足の長さです。対応する生地の厚さに対して3mm~4mm長いカシメの足を選ぶとしっかりと固定できます。
革にカシメを固定する穴をあける
革製のネックストラップの先端は通常1つですが、両端にナスカンを付けるといろいろな用途に使えるので、今回は「両端ナスカン革製ネックストラップ」を作成します。
レザー先端から30mmの所に折り目を付けます。レザーにカシメを差し込む所に印を付けます。Dカンを通してみて、きつ過ぎない位置を確認しましょう。
印を付けた所に穴あけパンチを垂直に当てて金づちで打ち込みます。金づちでいきなり強く打ち込むとパンチがずれるので、少しずつ打ち込みましょう。
ストラップを折り返した所にも印を付けて、パンチで穴をあけます。もう片方のストラップも同様に穴をあけます。
カシメを固定する
レザーを固定するカシメを着けます。両面カシメを2セットと、付属の打ち具、受皿を使います。
ストラップの端にDカンを通します。レザーにカシメの凸を差し込んでから凹を差し込みます。カチッと音がするまで留めます。
カシメ凸の下に受皿を敷き、カシメ凹側を上にして打ち具を金づちで打ち込みます。カシメがずれないように打ち具を垂直にして、少しずつ打ち付けて固定します。もう片方のストラップ先端も同様にカシメを固定します.
完成
「両端ナスカン革製ネックストラップ」が完成しました。
- 完成までの所要時間
- 30分
- 初期費用
- カシメ両面セット(15組入り):540円
- ストロングツール(Strong TooL) 取替式パンチセット:600円
- 革ストラップ:300円
- Dカン付きナスカン:100円
- 合計=1540円
※全て購入時の価格です。
初期費用として工具やパーツ代金がかかりますが、余ったパーツや工具は2本目以降も使用できるので、安価で高級な革製ネックストラップを作れます。
革に名入れをしたい場合は?
革のネックストラップにもロゴや簡単なデザインを入れられます。個人の場合は手軽にできる刻印がおすすめです。刻印する場合はヌメ革で柔らかめが良いでしょう。
ワンダーカッツ
自宅でできる小型のダイカットマシンです。刻印や、素材によっては型抜きもできるので幅広い用途で使えます。革に刻印をする場合は、革を水で湿らせて刻印したいデザインの樹脂版を上に置きます。厚みを調整するベースプレートで革と樹脂を挟み、マシンに入れてハンドルを回せば刻印ができます。
100均のクッキー用デコスタンプ
100均で販売しているクッキー用のデコスタンプで刻印する事ができます。スタンプ台に文字を固定して、湿らせた革に押し付ければ完成です。
電気ペン
革の表面を焦がしながら、絵を描いたり、細かい文字やメッセージなどを自由にデザインできます。濃淡を調整できる電気ペンもあるので、デザインに興味がある方におすすめです。
まとめ
レザークラフト初心者でもできる革製ネックストラップの作り方を紹介しました。今回は両端にナスカンを着けたので、通常のネックストラップとしてだけでなく、カメラを下げたり、腰ベルトと財布を固定したり多様な使い方ができますよ。