病院・医療用のネックストラップを作るときに気をつけるポイント

病院や診療所の医療機関でIDカードや院内PHSなどのアイテムをより快適に持ち運ぶには、医療用ネックストラップが便利です。実際に作成する際に気をつけたいポイントについて、パーツや素材も含めてご紹介します。

医療用ネックストラップとは

医療用ネックストラップは、病院や診療所などの医療施設内で使われるストラップのことです。医療現場では、緊急の事態に備えてすぐに医療スタッフであるということが分かるスタッフ証や、いつでも連絡が取れる院内PHSを持ち運ぶ必要があります。ネックストラップを使って首から下げれば、紛失や置き忘れの心配もなく、なおかつ楽に持ち運ぶことができるのでとても便利です。

基本的な構造は一般的なネックストラップと同じですが、医療スタッフや施設を利用する方の目線を考慮して医療現場でより使用しやすいようになっています。

医療用ネックストラップの特徴

医療用ネックストラップは、紐の長さが長めに作られていたり、長さを調節できるパーツが付属していたりするのが特徴です。

身分証やPHSをポケットに入れやすい

院内PHSやセキュリティーカードなどを持ち運ぶ際に、作業の邪魔にならないようにストラップ部分をたすき掛けにしたり、白衣のポケットにいれたりできるようになっています。さらに、ネックストラップを作る時に長さ調整パーツをつけることで、好みの長さに簡単に調整することができます。長さを変えられるので白衣の胸ポケットと腰ポケット、時と場合によってどちらも入れやすくなりますし、PHSを使って電話する際もストラップに余裕をもって通話が可能です。

パーツの取り外しがしやすい

ネックストラップのパーツは、レバーナスカンに松葉紐が付属しているものや、松葉紐とカードケースが両方ついているものを選ぶと、PHS・カード類など医療現場で使用するさまざまなアイテムが付けられるので便利です。レバーナスカンはレバーを押し下げるだけでアイテムの取り外しができるので、万が一ストラップから外して持ち運びたい時にもすぐに対応可能です。そのほか、先端が伸縮するパーツであるリールクリップをつければIDカードのタッチの際やPHSでの通話の際にとても役立ちます。

PHSや身分証の紛失トラブルを防止

医療施設ではネックストラップを使用することによる多くのメリットがあります。まず、身分の証明となるカードをすぐに取り出して提示できるようになります。スタッフであることがひと目でわかるようになるので、患者さんやそのご家族の方がスタッフに声をかけやすくなる効果もあります。さらに、常に首から下げていることができるのでPHSやカードの落下・置き忘れ・紛失を防ぎます。医療現場では緊急で対応しなければならない状況がよくありますが、ネックストラップで首からさげて持ち運べば紛失の心配もなく非常に安心です。

医療用ネックストラップに使われる素材

医療用ネックストラップといっても、ほとんどの場合は通常のネックストラップと同様、ナイロンやポリエステルの素材を使用しています。作業の際にマジックテープなどに紐の部分がひっかかったり、ほつれなどが出て繊維が落ちてこないように、平織りナイロンや平織りポリエステルなど、表面がツルツルした素材がよりオススメです。

中にはストラップ紐全体を、抗菌薬液で処理した抗菌のストラップを取り扱っているメーカーもあります。コストは高くなるものの、匂いや汚れを防ぐことができ、とても衛生的なので医療現場に向いています。弊社の商品では抗菌素材は対応していませんが、定期的に洗濯することでストラップを清潔に保つことが可能です。

医療用ネックストラップの種類

弊社でこれまでに製作した医療用ネックストラップを紹介します。

大学病院スタッフ用のネックストラップ

こちらは名古屋市立大学病院さまよりご注文いただいた大学病院スタッフ用のネックストラップです。平織りポリエステルを使用しており、本体は目に優しいブルーを主体とした、病院らしい落ち着いた色合いです。本体の表側には大学病院のロゴが印刷されていて、スタッフということが人目で分かるこだわりのデザインとなっています。また、先端には伸縮が可能なリールクリップとカードケースを付属。カードケースにはIDカードやスタッフ証などを入れることができ大変便利です。

整形外科のスタッフ向けオリジナルネックストラップ

こちらは北海道大学 整形外科さまよりご注文いただきました、大学病院スタッフ用のネックストラップです。シックでツヤのあるモスグリーンの地色に、温かく鮮やかな黄色でロゴが印刷され、注目度の高い仕上がりとなりました。末端はビス止めなので強度が高く、カードの落下や紛失防止に繋がります。また、先端パーツはナスカンと携帯松葉を装着したので、院内PHSやカードケースを同時につけることができ、とても便利です。病院等の医療現場では、院内スタッフかどうか見分けがつくことがとても大切です。目立つストラップをさげていることで、患者さまの安心感につながります。

まとめ

医療用ネックストラップを作る際には、ネックストラップを使用するスタッフの使いやすさや、医療施設の利用者さんの目線を考慮したデザインが重要です。使い方や用途にあったパーツや素材を組み合わせて自分のイメージに合う医療用ネックストラップを作成しましょう！