オリジナルリールクリップを作る前に覚えておきたい便利な使い方と名入れの方法


リールクリップはさまざまな小物の持ち運びやネックストラップの連結パーツとして人気があります。リールクリップにオリジナルデザインを印刷したいと考えている企業や個人に向けて、作成する前に知っていると役立つ、リールクリップの基本的な使い方と特徴を説明します。

リールクリップとは?

リールクリップとは、リールと紐が内蔵されたクリップのことです。紐の先端を引っ張ることで、引き伸ばして使えます。紐の先端にはアイテム同士の連結に用いられる連結パーツがついており、さまざまな小物を取り付けて持ち運ぶことができます。

構造

本体の内部は円盤状の板で紐を巻き取るリールの機構になっており、引っ張った後に手を離すと自動で巻き戻る仕組みです。本体の裏側にはクリップが付いているので自分の好きなところに固定して使用できます。

用途

リールクリップは、鍵・USB・印鑑などの小さくてなくしやすいものや、パスケース・カードケースのような、取り出しやすい位置に出しておきたいアイテムを持ち運ぶのに役立ちます。例えば、SuicaやPASMOをいれたパスケースにリールクリップの先端を連結させ、本体裏側のクリップをバッグの外ポケットやズボンのベルト通し部分につけて持ち運べば、通勤中の改札などでわざわざリュックや手提げからカードを探す手間が省けてスムーズにタッチできます。クリップで固定できるので、落下や紛失等の心配もなく安心。クリップはワンタッチで装着できるものも多く、手間なく簡単に使えるのもポイントです。

ネックストラップとの組み合わせ

リールクリップはネックストラップのオプションパーツとしても使われています。持ち運びの手軽さから、社員証をカードケースにいれてネックストラップで首から下げている企業は多いですが、会社のセキュリティー認証の際などに、カードリーダーの位置が遠いことでわずらわしさを覚えている人もいるでしょう。そんなときは、ストラップとケースの連結にリールクリップを使用すれば、紐を引き延ばすことでより楽にカードリーダーにタッチできます。

また、ネックストラップは前かがみになるとき邪魔になりがちですが、リールクリップをつけていれば、胸ポケットやシャツにクリップを挟んで垂れ下がってこないように固定できます。ネックストラップが外見的に気に入らなかったり首から下げるのが邪魔に感じたりする人は、ストラップ部分がなくても本体裏面のクリップで身に着けて持ち運べるので、どんなひとでも使いやすい、とても便利なパーツなのです。

リールクリップの紐の長さ

一般的なリールクリップの紐の長さは、約550mm~750mmです。身に着けたリールクリップの先端を片手でひき伸ばして使う、一般的な使用方法であれば十分余裕のある長さとなっています。ジェイアンドシーサプライのリールクリップは最大600mmまで伸ばせます。この長さがあれば、ICリーダにカードをタッチしたり、書類に印鑑を押したりと、さまざまな用途で不自由なく使えます。長さが足りずに紐が切れてしまう心配はありません。

リールクリップの耐荷重

リールクリップの伸縮耐荷重(紐を伸ばさずに支えられる重さ)は、種類やメーカーによってさまざまです。カードケースや印鑑、鍵などの小さいものを持ち運ぶ際に使用するリールクリップの場合は、約50gの伸縮耐荷重があります。スマートフォンやデジタルカメラなどより重いものをつけられるように、強力なリールが内蔵されたリールクリップもあり、中には伸縮耐荷重が500gにもなる商品もあります。ただし、耐荷重が大きくなるのに比例して、紐を引き延ばす際に強く力を入れなくてはならなくなるのでその点には注意が必要です。そのほか、重いものを取り付けてもリールが伸びてこないよう、本体にストッパーがついているものもあります。自分の使用用途に適したものを選びましょう。

ジェイアンドシーサプライのリールクリップは、吊り下げるパーツの重さが約50gまでであれば正常に使用できます。60〜90gまでの重さであれば、リールの紐が勝手に伸びることはありませんが、このくらいの重さになると自動で巻き取れないため、手で戻さないといけません。90g以上にのものを吊り下げるとリールが勝手に伸びてきてしまうので使用には適していません。この程度の耐荷重があれば、カードケースや印鑑などの小物を支えるには十分な性能で、なおかつ軽い力で引っ張ることができますので非常に使い勝手がいいです。ちなみに、スマートフォンの重さは150〜200gくらいなので、ネックストラップに吊り下げる場合は、リールクリップではなく、金属パーツに吊り下げて使用した方が良いでしょう。

リールクリップに使われる素材

販売されている多くのリールクリップの本体はABS樹脂という素材でできており、ジェイアンドシーサプライ取り扱いのリールクリップもこちらの素材を使っています。ABS樹脂はクリロニトリル(Acrylonitrile)、ブタジエン (Butadiene)、スチレン (Styrene)という3種類の樹脂からできていて、耐衝撃性や耐熱性に優れています。そのため、使用中に机などにぶつかっても割れてしまうことはめったにありません。外観はつるつるしていて、キレイな光沢感があり、環境に優しいのもポイントです。

内蔵されている紐はナイロン製(色は黒)です。ナイロンは石油を原料とした合成繊維で、切れにくく耐久性がある上に、湿気にも強いという優れた素材です。丈夫で長持ちするので、リールクリップの紐の素材にとても適しているといえます。本体裏側についたクリップ部分は丈夫な金属製。紐の先端についた取り付け用パーツは、取り付けやアイテムの使用がしやすいように柔軟性と耐久性にすぐれたポリエチレン(PE)が主に使われてます。総重量も軽い(約10g)のでどこにぶら下げても気になりません。

リールクリップへの印刷

リールクリップへのオリジナル印刷は、円形シールにインクジェット印刷やレーザー印刷でデザインを印刷し、リールクリップ本体の表面にあるくぼみに貼り入れる方法が一般的です。シールを使う場合、約19.5mmという小さな範囲に印刷するため、デザインはロゴマークや社名・団体名などをワンポイントで入れることが多いです。もちろんその他にもさまざまなデザインを印刷できますが、ワンポイントはシンプルで見やすく、宣伝効果にもつながるのでおすすめです。

ジェイアンドシーサプライでは、ブラック、ホワイト、ブルーの3つの本体カラーを用意しています。印刷したいデザインに合わせて本体カラーを選ぶことで、よりハイセンスなリールクリップが作成できます。逆に、本体カラーに合わせてデザインを楽しむのもいいでしょう。

また、シールの上から透明なエポキシ樹脂を盛り付けるポッティング加工も可能です。ツルツルしていて手触りもよく、見た目も一気に高級感が出るためとてもオススメです。

まとめ

リールクリップの基本的な使い方と特徴を詳しく説明しました。リールクリップは使い方も簡単で見た目もシンプルなので老若男女だれでも使いやすい優れた商品です。便利なリールクリップにオリジナルデザインを印刷する際は、ぜひこの記事を参考にしてください。