ネックストラップの紐素材による印刷の仕上がりの違い
弊社で取り扱っているネックストラップには3種類の紐素材があり、シルク印刷をした際の仕上がりはそれぞれ少しずつ異なります。この記事では、ネックストラップにオリジナル印刷をしたときの見栄えや仕上がりが紐素材によってどのように変わるのかを印刷画像を見比べながら解説します。
平織りナイロンへの印刷
なめらかで光沢感がある平織りナイロンのネックストラップは、印刷部分に凹凸のないフラットな仕上がりに印刷できるのが特徴です。
ストラップ部分の素材であるナイロンは、軽くて撥水性にすぐれています。生地の織り方は「平織り」です。平織りとは、経糸(たていと)と緯糸(よこいと)を交互に織り込む織り方で、布地の密度がしっかりしていることから、ツルツルとした光沢のある美しい生地になります。
印刷部分の質感はマットですが、生地に光沢があるので全体的になめらかで高級感のある仕上がりになります。また、ほとんど凹凸のないなめらかな表面なので、均質に文字やロゴを印刷できます。ビジネスシーンなどのフォーマルな場で使うネックストラップを作りたい人に適しています。
袋織りポリエステルへの印刷
やわらかい肌触りの袋織りポリエステルのネックストラップは、印刷部分が少し盛り上がったような立体感のある仕上がりになるのが特徴です。
生地の織り方は「袋織り」です。袋織りとは、布の両端のみを接合してストローのような筒状にする織り方のことで、スニーカーの紐のように弾力性に優れてます。表面に凹凸があるため細かい線や文字が印刷しづらいように思えるかもしれませんが、筒の状態からしっかりプレスして平らに仕上げられているので、印刷が荒くなる心配はありません。
ストラップの素材と印刷の立体感が相まってソフトな仕上がりになるので、やわらかい印象のネックストラップを作りたい人におすすめです。
平織りポリエステルへの印刷
さらりとした手触りの平織りポリエステルのネックストラップは細部までくっきりと印刷できるのが特徴です。
生地の織り方は、織目が目立たず、きめ細かい仕上がりの「平織り」です。ポリエステル素材はやわらかいので多少の凹凸はできるものの、袋織りポリエステルに比べてなめらかな手触りで、輪郭をくっきりと印刷できます。また、素材の光沢も強すぎないので、どんな環境でも文字やロゴが見やすいこともメリットのひとつです。
他の2種類に比べて価格もリーズナブルであり、どんなシーンでも使えるネックストラップをつくりたい人に適しています。
印刷部分を拡大して比較
平織りナイロン
平織りナイロンはなんといっても光沢のあるツルツルとした仕上がりが印象的です。印刷面が滑らかなので印刷が均一に、よりキレイに施されています。
平織りポリエステル
平織りポリエステルは、平織りナイロンと織り方が同じですが、素材の違いによって表面の仕上がりに違いがでます。平織りポリエステルの表面は平織りナイロンのツルツルした光沢よりも控えめで優しく光を反射します。
袋織りポリエステル
やわらかみのある袋織りポリエステルは、シルクスクリーン印刷の特色をより生かした、文字が浮き上がってくるような立体的な仕上がりになります。こちらも、細かい線まできれいに印刷が可能です。
まとめ
シルク印刷の仕上がりは同じデザインであっても紐素材によって微妙に異なります。織り目の細かさは、上から平織りナイロン、平織りポリエステル、袋織りポリエステルの順に細かく、印刷部分の仕上がりも、微妙な差ではあるものの、同じ順で平面的な印象から立体的な印象へと変わります。
ネックストラップの紐素材や印刷の仕上がりの違いについて、気になることがありましたらお気軽にお問い合わせください。