オリジナルネックストラップの試作品製作の流れと確認すべきポイント
オリジナルネックストラップを製作する際、量産前に試作品を作って確認することは、製品の品質や仕様を見極めるための重要な工程です。試作段階で不備や想定外の差異を発見できれば、後の修正コストや納期遅延を防ぐことができます。しかし、試作品をチェックする際のポイントや、注文から量産までの流れを正しく理解していないと、必要な仕様確認が漏れたり、予算計画にズレが生じたりする恐れがあります。今回は、弊社における試作品製作の実務的な流れと試作品を確認する際の注意点について解説します。
試作品製作を含む注文の流れ
通常は量産を前提として試作品製作を承っておりますが、現物を確認してから量産へ進むか判断したい場合は、先に試作品だけを注文することもできます。大量発注前の品質検証や、複数のデザイン案の比較にも有効です。
試作品製作の流れは、支払い方法によって異なります。各支払い方法の詳細については「支払い方法」をご確認ください。
請求書払い(マネーフォワード掛け払い)の場合
法人のお客様が「請求書払い(マネーフォワード掛け払い)」でお支払いいただく場合は、試作分と量産分の料金を納品後にまとめてご入金いただきます。
- フォームから注文(お客様 → 弊社)
- 注文内容の確認(弊社 → お客様)
- 注文(お客様 → 弊社)
- 試作品製作・出荷(弊社 → お客様)
- 試作品確認・量産依頼(お客様 → 弊社)
- 量産・出荷(弊社 → お客様)
- 入金(お客様 → 弊社)
試作品製作を行わない場合、ステップ5〜6は省略されます。
銀行振込・クレジットカード決済の場合
個人のお客様および一部法人のお客様が「銀行振込」または「クレジットカード決済」でお支払いいただく場合は、試作代(+必要に応じてデータ代行費用)を入金後に試作が開始されます。試作品の現物を確認後に量産することが決まったら、量産分の入金を確認した後に製作がスタートします。試作時点でのキャンセルは可能ですが、量産手配後はキャンセルはできませんのでご注意ください。
- フォームから注文(お客様 → 弊社)
- 注文内容の確認(弊社 → お客様)
- 注文・試作分の入金(お客様 → 弊社)
- 試作品製作・出荷(弊社 → お客様)
- 試作品確認・量産分の入金(お客様 → 弊社)
- 量産・出荷(弊社 → お客様)
量産をしない場合、ステップ5で終了となります。
試作品製作の料金
- シルク印刷
- 1回 5,000円(税別)/ 2本
- 昇華転写印刷
- 1回 8,000円(税別)/ 2本
試作確認後のデータ修正と追加費用
試作後にデザインを修正する場合、デザイン校正基本料(1デザインにつき税別8,000円)が発生します。仕様変更や再試作が必要な場合も追加費用が発生するため、初回注文時にデザインと仕様を極力固めておくことが望ましいです。
試作品製作時に確認すべきポイント
装着感と紐の長さ
ネックストラップは日常的に使用されるものであり、装着時には直接肌に触れるため、試作時には触感や厚み、柔軟性を確認し、装着時間が長くても快適に使えるかを判断することが重要です。
画像を見てわかるとおり、ネックストラップの紐の長さや幅は、装着者の体格や使用環境によって装着感や快適性が変わります。試作では実際に装着し、カードホルダーやスマホケースなどを取り付けた際の重さや擦れ感を確認します。また、イベントスタッフや営業職など、長時間の利用が想定される場合は首や肩への負担も考慮してください。
印刷・発色の精度
ネックストラップは企業ロゴやイベント名など、ブランドを象徴するデザインが多く印刷されます。試作段階では、デザインが思った通りに印刷されているか、発色や鮮明さなどを含めてきちんと確認しましょう。
昇華転写はフルカラー対応で写真やグラデーションが再現可能ですが、素材によって発色差が出る場合があります。試作品を屋外光や室内照明で見比べ、色味やコントラストが意図通りかを確認することが大切です。
シルク印刷では、文字のにじみや線の太さ、細部の再現性もチェックポイントです。特に企業ロゴなどは色指定(PANTONEなど)との整合性を事前に確認しておくと、量産時の不一致を防げます。
金具・パーツの機能性
金具や接続パーツは、ストラップの使いやすさと安全性に直結します。代表的なパーツにはナスカン、安全パーツ、長さ調整パーツなどがあります。ナスカンは耐荷重や開閉のしやすさを確認し、安全パーツは一定以上の力で正常に外れるかどうかをきちんとテストして確認しましょう。その他のパーツについても実際に取り外しや回転を試し、引っかかりや可動の硬さがないかを確認することが大切です。また、パーツの材質や色も本体デザインとの一体感に影響するため、意匠面も含めてチェックします。
まとめ
ネックストラップの試作は、素材や印刷の仕上がり、サイズ、金具といった仕様面を検証し、量産時の不具合や品質不一致を防ぐための重要なステップです。加えて、試作注文から量産までの費用やフロー、追加費用の発生条件を理解しておくことで、予算超過や納期遅延のリスクを低減できます。試作段階でのチェックリストを整備し、現物の仕様確認と実務的な条件整理を同時に行うことが、満足度の高いオリジナルネックストラップ製作の鍵となります。